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◆読者である小学生たちには、あいかわらず受けていた。にもかかわらず、ほとんど黙殺されたなあ。この楽しさがわからんのかっ。…でも売れなかった。だから3作目は、ついにお声がかからなかった。 ◆かれらの卒業パーティーにおける公演の途中で、とつぜんナッキの声が出なくなる。「声変わり」である。そして、ナフタリンは解散する。 …それから十年ほどたって、あるロックバンドが登場する。その名は「ナサニエル」。 ナッキのナ、佐藤文明のサ、仁江達平の二エ、そしてルミのル。そこからはじまる別の物語…ああ、わたしの未完の物語たち。 ◆今では図書館でしか見ることができない「アイドル」シリーズ全二巻ではあるけれど、数年前に冒頭のシーンをキャンプの帰りのバスのなかで話したら「それ!読んだことがある!わたしの小学校の時の愛読書だったよ!」と叫んだ子がいたなあ。いやあ、本は売れなくても、こういうことがあるってことがさ。児童文学の作家冥利につきる、という瞬間でございますよ。 |
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