ドウイロ飼育
ドウイロクワガタ
体長は3.5cm程
南米チリに生息渋いメタリックの輝きを放つ可愛いクワガタ。
成虫飼育温度:18度〜20度
幼虫飼育温度:18度〜20度
成虫の寿命:1年〜
成虫の入手
WDは11月〜春頃まで入荷が続きます。
やはり発生初期の入荷がコンディション的に
望ましいと思います。
飼育個体なら1年中手に入ります。
とは言っても、あまり飼育人口の多い種ではないので、
タイミングがあるかもしれません。
★野外品と飼育品の長所と短所
★野外品★
長所
野外品は飼育品と比べてブリードが簡単です。
セットすれば簡単に産んでくれる事が多いようです。
短所
入荷時期や輸送の状況によってコンディションに
バラつきがある。小さなクワガタなので、状態の見分けが
難しい。
★飼育品★
長所
状態の良い個体が入手できる。
短所
新成虫の場合産卵までの管理が難しい。
信用できるブリーダーからの入手でないと
手元に来る以前の管理状況や羽化日など正確な情報を
得る事が困難である。
★成虫の管理★
野外品の場合は直ぐに産卵セットに
入れる事ができますので、産卵セットの項を
参照して下さい。
※管理温度は18度を推奨
飼育品の場合ですが、本種の場合非常に重要だと
思われる事が、羽化後の管理にあります。
羽化後はじっくり低温(18度)管理し、自力で
蛹室から出て来るのを待つのが理想です。
後食までの寝かせ方によっては、産卵を困難にしてしまう
ような事も多々あるようです。
成虫が後食を始めたらもう直ぐペアリングの時期です。
1か月くらい十分に餌をやって下さい。
ガッツリ食うようになればOKです。
★ペアリング★
ペアリングについては通常通りの方法で行います。
ミニケースにマット、水苔などを薄めに敷き
16gのえさ皿を入れ完了です。
管理温度は20度とし、少し高めにしてあげると良いでしょう。
1週間を目安にマウントが見られれば安心です。
★産卵セット★
本種の産卵セットは簡素そのもの^^)
HR-1などの小さいケースに微粒子マットを
8分目までガチ詰めにします。
殆どの場合マットへの加水は必要ありません。
乾燥マットの場合や必要だと思われる場合は
加水して下さい。
次にマットの中央、直径2cm程の穴を
底付近まで開けてあげましょう。
餌と樹皮・コロンボー等を入れ完成です。
後はメスを入れ18度〜20度で管理します。
実績のあるマットは
・MAXマット(フォーテック)
・Rマット(GROW)
・Zマット(FBI)※微粒じゃないけど
★割り出し★
割り出しは卵でも可能ですが、面倒なので
セット後2カ月程の幼虫が見えるようになってから
行っています。
ただ、メスはセット後1カ月程で取り出し、餌と休憩を与え
次のセットに投入します。
★幼虫飼育★
巷では「●令で落ちやすい。。。」
など言われておりますが、これは恐らく
管理温度が高かったのでは?と思います。
実際非常に強い幼虫です。(乾燥しても死なないし^^;
産卵に使ったマットと同じマットで羽化までもっていけます。
500cc程度の容器で4か月に1回交換で良いと思います。
管理温度は18度、羽化までは10ヵ月〜14ヵ月
カワラの菌糸でもOKですが、完全に合っている様でもなく
暴れて上に出てきてしまう個体も多く見受けられます。
ただし、菌糸を使えば羽化までは早いと思われますので、
ドウイロに合った菌糸を探すのが次の課題です。
★蛹★
本種は蛹室を作るのが下手すぎですw
すべり台のような角度のものや、枕の様な
物を作ったり^^;
でも出来るだけ自前の蛹室で羽化させてあげて
下さい。
ビンの角度を変えるなり工夫して対応しましょう。
★羽化後の管理★
羽化後に早く取り出した事が原因なのかは不明ですが、
羽化後に落ちるケースが多々あります。
そっと管理していた個体には即落ちは見られませんので、
羽化後はそのままそっと放置してあげて下さい。
手にとって見たくてもガマンガマン。
じっくり半年〜18度で成熟を待ち、自力で蛹室を脱出し
後食を待って下さい。