★産卵★
メスが穿孔を開始するとオガを掻き出し穴から
出てこなくなります。
メスは堅い部分に行き当たると進むのを止め、
材を噛み砕き細かくして産卵床を作りだします。
その後一気に産卵するのです。
産卵の終わったメスは坑道の入り口を自分の
体で塞ぎ、エサも食べずに外敵から子供達を守ります。
タランドゥスは子守をするのです。
穿孔から割り出しまでの期間は3週間から4週間です。
孵化まではおおよそ2週間程度ですので、
順調にいっていれば、
3週間で初令の幼虫をゲットできるはずです。
またその時卵で割り出したとしても、タランドゥスは
一気に産卵する為つぎつぎに孵化していく事でしょう。
ポイント:メスをそのまま子守をさせておくと死んでしまう事
もあるので、1ヶ月を目安に取り出してエサを与えましょう。
★割り出し★
★卵の管理★
菌糸瓶でのSETで観察していて分ったのですが、
タランドゥスは瓶の面を細かく砕いたオガ粉で何回か
納得のいくまで埋めては戻しの繰り返しをして、最終的に瓶の面に小さな空間を作り、そこに卵を産んで行きます。
ですから卵で割り出した場合は同じ環境を作ってやれば良いのです。
90ccのプリンカップに上質のマットを堅く詰めて
箸などでカップの底まで6mm程の穴を開けてやり、
底に卵をそっと入れてあげましょう。
★初令幼虫の管理★
タランドゥスの初令は☆になりやすいと言われますが
拒食症にさえならなければ、
まず成虫まで育ってくれる事と思います。
初令の幼虫の飼育法は何種類かあります。
@菌糸飼育
プリンカップに詰めた菌糸を用意して下さい。
オガは細かめで出来上がってあまり時間の経っていない
物が良いと思います。時間の経って堅くなっているものは
乾燥も心配です。御注意下さい。
Aマットでの一時保管
上質の一次発酵マットでの保管も有効です。
孵化後間もない幼虫の一時保管や菌糸瓶、菌糸カップ
を作るまでの暫間的な方法です。
(マットでも育ちますが、大きくはなりませんのでオススメ
しません)
B材でSETをした場合
カワラ植菌材をミキサーで細かく粉砕します。
後は↑と同じようにプリンカップで保管してあげてください。
どちらの場合も幼虫の食い進み具合をみて
菌糸瓶に移行してあげて下さい。体がしっかりしていれば
大丈夫だと思います。次に会う時はビックリする程大きくなっているでしょう。(゚∇^d) グッ!!
ポイント2
初令で割り出した時に幼虫の胃腸に内容物があるか
確認して下さい。全く無い場合は、
単純にまだ食べていないか、それか拒食症になって
いるかもしれません。
その場合は第三の方法として
3令幼虫の糞マットでの管理があります。
この方法で救われる場合がありますので、入手可能な方は試してみて下さい。