短編作品一覧


1998年12月
「少数派」としての子どもたち
−同時代的芝田勝茂論−
(UNIT評論98)
もしも、子どもの本の書き手の中で、「同時代に生きていることを感じる作家は?」 と問われたなら、私はまず「芝田勝茂」と答えるだろう。感覚的に共鳴する作家や、 普遍性を感じる作家、巧みさを感じる作家など気になる書き手はたくさんいる。
しかし、芝田勝茂の作品には、同じ時代に生きている模索の過程が見える。 それが感覚的な好き嫌いや、作品の完成度をこえて、私をひきつける。

(絵/奥山恵 氏)
1996年12月
不安な「わたし」、仮面の「わたし」 −芝田勝茂の世界をスケッチする−
(日本児童文学)

しかし、その「現実」に対する「不安」そのものに、「想像力の翼」を付けようとする作家は多くない。
ましてや、 その「想像力の翼」を持った「不安」を、「わたし」という 心象風景として描こうとする点では、稀有な作家と言ってよいだろう。
…芝田の作品はどれも、この俯瞰の視座と定立の視座が見事に交わっている。 いやその交わりにこそ芝田の「想像力の翼」が生き生きと羽ばたいている。