2007年05月18日
★日本児童文芸家協会・4賞授賞式&懇親会。

5月17日(木)、例年のごとく、日本児童文芸家協会の協会賞はじめ4賞の授賞式ならびに懇親会がありました。

第31回日本児童文芸家協会賞
★名木田恵子
「レネット 金色の林檎」(金の星社)
第36回児童文芸新人賞
★香坂 直
「トモ、ぼくは元気です」(講談社)
第2回福田清人賞
★竹田津実
「オホーツクの十二か月」(福音館書店)
第46回児童文化功労賞
★梶山俊夫(画家・絵本作家)
★小峰紀雄(児童図書出版)
★こやま峰子(詩人・児童文学)
★藤崎康夫(児童文学)
……協会賞の名木田さんはごぞんじ「キャンディキャンディ」の原作者としても有名な方。「『金色の林檎』というタイトルの本を、金色の名前の出版社から出して、金メダルをもらって……」と、楽しい表現とともにごじぶんのこれまでを振り返り、授賞の喜びを語っておられました。去年わたしが授賞したときのこと、昨日のように思い出しました。名木田さんは飾り気がなく、愛らしくて、とても魅力的な女性。輝いてました。功労賞の梶山さんは、拙著『アスターシャ、どこ?』(あかね書房)の挿絵を描いてくださった方。小峰さんはもちろんドーム郡シリーズの出版社社長。そしてこやまさん、藤崎さんは協会の先輩です。心からお祝いしました。新人賞の香坂さんは実力ある新人。講評では昨年の新人賞の朽木さんの2作目『たそかれ』が、早くも今年の協会賞の候補作になっていました。(この欄でもとりあげた本ですね)いつもながら、あたたかい授賞式とパーティー。広い会場ですが、関西からのみなさん、編集者のみなさんでにぎやかです。わたしはその席上で、スピーチをしました。何を話したかは、別に掲げておきます。(まあここで報告するのもなんですが、今年からわたしは日本児童文芸家協会の出版委員会に所属しているのですよ。)そのあとは、各出版社の方々と、この話ばかりしていました。おおむね好評だったので、門前払いはくわされなくてすみそう。
二次会では、越水さん、横山さん、竹内さん、風野さん、楠木さんなど関西のそうそうたるみなさんや、名木田さんと、それはそれは楽しく飲みました。いつもはネットでしか会えないうらぴょんこと高橋さんはじめ、くのいち軍団のみんな(笑)とも会えて、年にいちどの宴の夜はあっという間にお開きとなりました。う〜〜ん。ちゃぐりんの編集者林さんとはじめてお会いしたり、関西の北川チハルさん、澤田俊子さんなど、会いたかったひと、話したいひとはいっぱいいたんだけど、あまりにたくさんのみなさんなので、それぞれすこしずつしか話せないのが残念でした。
こんどまた会いましょうね〜〜〜。
★懇親会でのスピーチ〜〜児文芸出版委員会より〜〜

日本児童文芸家協会・出版委員会からお知らせをいたします。
朝の10分間読書や、読み聞かせ運動が全国の小学校で広がりを見せています。その動きのなかで、さまざまな「読み聞かせ用」の短編ミステリー、童話、ファンタジーなどが出版されています。
わたしたち児童書の作家も、こういったニーズのもとで、出版社からの依頼により、10枚〜20枚の短編を書くことが多くなりました。短い時間にこどもたちが読み切ることができ、しかも文学的な余韻を残す短編を書くことは難しいものですが、多くの作家ががんばってきたことはご承知のとおりです。
しかし実際、探偵もの、怪談もの、そしてファンタジー、童話など、テーマやジャンルは限られており、……わたしも書いているわけですが(笑)、ある本には同一のテーマでのホラー短編が1冊の中に10作品もせめぎあっていたりします。これからも、さまざまな同種類のシリーズが出版されては消えていくことでしょうが、でもはたしてこれでよいのでしょうか。
わたしたちは、ほんとうにこどもたちに読んでもらいたいものを書いているのでしょうか。
そこでわたしたちは考えました。
今の子たちが物を知らない、というのはいつの時代もいわれていることですが、この国や世界の過去と現在、そこで起きたさまざまなできごと、古今東西の人間たちが生きてやってきたこと、また世界のなりたちや宇宙の神秘などの大きなテーマから、目の前の小さな生き物のひそかなささやきの秘密など、こどもたちに知ってほしいこと、語りたいことはたくさんあります。それこそ、100や200にはとどまりません。
そういった内容の小さな読み物を、大きなシリーズとして、企画し、出版する、というこころみを行いたいのです。
さいわい、わたしたちはたくさんの優秀な書き手をかかえています。しかも、こどもたちにむかって語るプロフェッショナルの団体です。それだけではありません。のびやかな想像力や企画力は、だれよりも自由です。このわたしたちの持っている力を存分につかって、日本のこどもたちにほんとうに伝えたいことを語り、読んでもらうための読み物シリーズの企画を、この場の出版社のみなさまに提案します。年内に、わたしたちは、この企画を持って、御社をご訪問したいと思います。
どうぞ、わたしたちが御社を訪問しましたら、門前払いだけはなさらないで、お話しをきいていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。以上、日本児童文芸家協会出版委員会からのお知らせでした。