★『今でも最高の本です』
昨日、こんなタイトルのメールをいただいた。
とてもとてもうれしかったので、ご本人の許可をいただいて
そのまま載せさせていただきます。
***************************************
圭、パリーらと同じ小6のときに読んだ、『星の砦』。
それまで少年向けの探偵ものばかり読んでましたが、ついにそのジャンルの本を読みきって、図書館をぶらぶらしていました。
団地をぐるっと回ったところにある小さな三角形の図書館でした。
小学校の学区からは結構離れたところにあって、(きっとクラスの子とはバッタリ出会うことのない)異世界のようなところでした。
壁際に図鑑類があり、中央に一つ棚があるだけでした。
児童書しかおいていない図書館なのに、子供すらほとんど来ず、その図書館に一人しかいないときもよくありました。
先に言ったようにもう読む本の当てもなくブラブラしていました。するとなぜか『星の砦』が気になったのです。挿絵とあらすじをチラっと見て、何かなつかしいものを感じたのです。
何度も棚の裏に行ったり表に行ったりして(棚1つしかないので・・)しかし「今日借りる本はこれだな。」ともう分かっていたのです。しかしこんなジャンルの本はあまり読んだことないし、新しいことに踏み出す勇気が要りました。
長くなりますね。いろいろと思い出してしまいます。そこから僕はファンタジーをむさぼり読むようになったし、よく星を見るようになったし、建築や都市について一際興味を持ちました。(中学の時、志木や光ヶ丘に自転車で行きました。上尾市図書館の『虹へのさすらいの旅』に「上尾市のみなさんへ〜」と、なんと直筆のメッセージがあり、思わず手紙出したことあるんですよ。)
でももっとも大きなことは、この本を読んだ後に、学校のクラスが変わったということです。それは、たまたまだったのか、自分の感じ方が変わっただけなのか、事実としては分かりません。ただしその時の自分は、クラスが一致するため何をすればいいのか明確に分かり、一瞬一瞬どこを見ればいいのか知っていたということです。大きなことをしてみんなを引っ張っていた訳ではありません。ただ一つ一つの関わりの中で大切にしたいことを伝え、実際に行動に移せたのです。『星の砦』は小学生にもできることがあるんだ、やろうと思えばできることはたくさんあるんだ、そういうことを教えてくれた本でした。(今はできてるのかな・・・・目を覚まされました。)
節目、節目で本当に自分の世界を広げてくれた本です(何てったって未来の、宇宙にまで行くんですからね!)中学校体育祭りの最後のリレーの事件、合唱祭でのクラスの葛藤と解決、受験、高校生キャンプ・・・・と細かなエピソードまでもう語りませんが、いつもこの物語がそばにあります。
そんな僕も今や大学4年(正夫〜!)。卒論締め切りまじかです。やばいです。でもこのサイトを見つけ、また勇気をもらったのです。
長々とすみません。落ち着いたら芝田先生の近年の本も読もうと思います。
********************************************
Tさん。あなたがその図書館で『星の砦』を見つけられてから、10年ほどの時間がたったのですね。そして、このホームページにたどりつかれたノノなんだか、わたしは、無意識につけたこのHPのタイトル『時間の木』が、ほんとうに時間の木なのだなあと思ったりして、とてもほのぼのとしてしまいました。
ありがとうございました。卒論、がんばってください。
|