★神宮先生。
先日、神宮輝夫先生の某大学退官記念の最終講義(そこの教授としての)をお聞きする機会がありました。
大教室で、たくさんの現役女子大生とともに受講するという、最近まれな経験だったもので最初はそちらのほうに興奮していたのですが(おい)、講義がはじまると、神宮先生の戦後児童文学についての作品解説の面白さにぐんぐん引き込まれ、2時間があっというまでした。
以前お会いしたときも、世の中にこんなに品があってしかも戦闘的な(笑)知性あふれる方がいるのだろうかと感嘆したことがありますが、今回の中身は、戦後まもない頃からのさまざまな児童文学を、先生の視点であらためて解説されるというもので、ひとつひとつの作品に対する的確なまとめと批評に驚かされました。
批評というものが、批評として成立するためには、その背後に膨大な<批評者>の知識と洞察が必要なのだと、あらためて思いました。
先生の場合はそれに加えて、児童文学への<私>的な、ではない、あふれるばかりの想いと、あたたかさ、思いやりまで感じるのです。最近跋扈している、しょうもない批評や書評(もちろんネットも含めて)に辟易している身としては、こういう方に読まれ、批評されている作品群や作家たちにねたみさえおぼえました。
さらに講義は、受講生である学生さんたちへの、珠玉のような箴言がちりばめられていて、講義がはじまると数分もたたずに討ち死に(爆睡)してしまった方々にはほんとうにもったいないことでした。で、その珠玉のことばのひとつは、
『情熱を持って書いたものは、かならずひとの心をうつのだから、自信をもちなさい、そうやって書くということだけでも、りっぱなことなんです』。
これを、当日いなかったすべてのひとに、わたしからプレゼント。二次会でも、楽しい時間をすごさせていただきました。みなさん、ありがとう。
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