忘れ物


やあ
懐かしい 僕の友達
ランドセルに筆箱を 入れ忘れた君

先生に叱られて
翌朝ジンマシンができて
学校を早びけした君
君は遠い昔の僕
今思えば、身長わずか120cmの
ちいさな子供だった

でもいつも君は 大人のつもりだったし
いつだって 目に見える世界の中心だった

あれからもうずいぶんと時がたって
もう時々しか君のことを思い出さなくなったけど
僕は今でもよく忘れ物をする
時々どうしようもなく 僕は君で
あの頃の君と 何も変わってはいないと
思えるけれど

でも いいのさたいしたことじゃない
ただひとつ肝心なことを
忘れさえしなければね


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