眼蓋裏美術館
惜しみなく 降り注ぐ
まぶしさにつつまれて
一枚目の絵の中に
出会った君のことを 描いている
夏風に髪を揺らす 君は僕のヒマワリ
十枚目の絵の中に
哀しい程笑う君のことを 描いている
いつの日もここに来ると
あの頃の君がいる
眼蓋裏美術館
とっておきの名画たち
泣きながらついてくる
いじらしさ見たさに
君を困らせていた
千枚目の絵の中にうつる涙の跡
いつの日もここに来ると
あの頃の君がいる
眼蓋裏美術館
とっておきの名画たち
繰り返し描き続ける
また君と歩き出す時を
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